造園施工管理技士

1級造園 第二次検定 記述問題対策【植栽・造園土工・修景の専門記述テンプレ】

2026年4月28日13分で読めます
1級造園 第二次検定 記述問題対策【植栽・造園土工・修景の専門記述テンプレ】

1級造園の第二次検定対策は 情報が圧倒的に少ない ジャンルです。土木と違って参考書も少なく、「専門記述で何を書けばいいのか」が独学者最大の悩みどころです。

経験記述は事前に3テーマ準備すれば対応できますが、専門記述(経験記述以外)は本番で出題された論点に造園特有の知識で答える 必要があります。植物・土壌・植栽計画など造園独自の論点で、土木のテンプレが通用しません。

この記事では、1級造園に独学・1発合格した筆者が、造園に特化した専門記述の書き方とテンプレ を公開します。

経験記述の書き方そのものは、こちらの記事を先に読んでください。 → 施工管理技士 経験記述の書き方【第二次検定 合格の7原則とNG例】


1級造園 第二次検定の出題構成 #

第二次検定の問題は、大きく分けて以下の2層構造です。

区分問題配点目安対策法
経験記述問題1(必須)約30〜40%事前に3テーマ準備+暗記
専門記述問題2〜(選択あり)約60〜70%本記事で解説

つまり 得点の6〜7割は専門記述で決まる。経験記述だけ完璧にしても、専門記述が0点では絶対に合格できません。

造園の専門記述は概ね以下の5領域に集約されます。

  1. 植栽工(樹木の植付け・支柱・養生)
  2. 造園土工(築山・整地・客土・排水)
  3. 修景施設工(園路・広場・水景・石材工)
  4. 施工計画・工程管理(工種別の工程組立)
  5. 安全管理(造園特有の高所・重機・薬剤)

⚠️ 土木の専門記述(盛土・コンクリ・足場)と造園の専門記述(植栽・支柱・剪定)は出題分野が違います。土木の参考書だけで対策しても造園の専門記述は答えられません。


造園 専門記述で得点する5原則 #

原則1:問われていることに「箇条書き+短文」で答える #

採点者は数百枚の答案を採点します。長文の作文は不利。箇条書き+短文 が部分点を拾いやすいです。

❌ NG例:

樹木の植付けにおいては、根鉢を傷めないように丁寧に取り扱い、植穴を十分な大きさで掘削して植栽することが重要であり、特に……

✅ OK例:

① 植穴は根鉢径の1.5倍以上で掘削する ② 植付け後は水極めにより根鉢周囲に灌水 ③ 樹高に応じた支柱(添木・八ツ掛け等)を設置

原則2:植物名・寸法・数値を具体的に入れる #

専門記述は 「数値・規格・植物名の有無」が部分点の決定打。曖昧な「適切に」「十分に」では0点。

入れるべき例:

  • 樹高・幹周・根鉢径の規格(例:H3.0m, C0.21m, 根鉢径60cm)
  • 客土厚(高木60cm以上、中低木30cm以上)
  • 灌水量・回数(植栽直後は十分量、その後は週2回程度)

原則3:造園特有の用語を正確に使う #

例:

  • ❌「根っこを切る」→ ✅「根回し」(移植前の細根発生処理)
  • ❌「木を支える棒」→ ✅「支柱(添木支柱・八ツ掛け支柱・布掛け支柱)」
  • ❌「土を入れる」→ ✅「客土」「埋め戻し
  • ❌「枯れ防止」→ ✅「蒸散抑制(葉面散布剤・幹巻き)」
  • ❌「目隠し」→ ✅「生垣」「遮蔽植栽

公式の造園用語を必ず使うこと。

原則4:「目的→工法→留意点」の3点セットで書く #

例:街路樹の支柱設置で

目的:植栽直後の樹木が風で倒伏しないよう固定 工法:八ツ掛け支柱(4本掛け)を採用 留意点:幹を傷めないよう杉皮で当て木し、シュロ縄で結束

この3点セットを覚えるだけで、どの分野にも応用できます。

原則5:解答欄を必ず埋める(白紙は0点) #

分からない問題でも 「植物の特性」「養生」「施工管理の基本」 など近い論点を書けば部分点が入ります。空欄だけは絶対にやめてください。


分野別 頻出論点とテンプレ #

① 植栽工 #

頻出論点:

  • 植栽時期と樹種別の適期
  • 根鉢の大きさ・形状
  • 植穴の規格と植付け手順
  • 支柱の種類と設置基準
  • 養生・蒸散抑制(特に夏季植栽)

テンプレ例(高木の植付け作業):

① 植穴:根鉢径の1.5倍以上の幅、深さは根鉢厚+20cm ② 客土:腐植土と現場土を混合、pH5.5〜6.5を目安に調整 ③ 植付け:根鉢の上端を地表面と同じ高さに据える ④ 水極め:植穴に水を張りながら埋戻し、根鉢周囲の隙間を充填 ⑤ 支柱:H3m以上の樹木は八ツ掛け支柱(4本掛け)で固定 ⑥ 養生:幹巻き(こも・幹巻きテープ)で蒸散抑制と日焼け防止

② 造園土工 #

頻出論点:

  • 客土の厚さ(高木・中低木・芝生別)
  • 排水勾配(園路・広場の排水)
  • 築山の安定勾配
  • 透水性舗装と暗渠排水

テンプレ例(植栽地盤の整備):

① 客土厚:高木は60cm以上、中低木は30cm以上、芝生は20cm以上 ② 透水性確保:礫質土・パーライト混合で空隙率を高める ③ 排水勾配:地表面に1〜2%の勾配を確保 ④ 暗渠排水:地下水位が高い場合、有孔管φ100mmを2m間隔で布設 ⑤ 締固め:植栽地は過度な締固めを避け、自然鎮圧を活用

③ 修景施設工(園路・広場・水景・石材工) #

頻出論点:

  • 園路の舗装材選定(透水性・景観性)
  • 階段・スロープの寸法基準
  • 水景施設の防水・止水
  • 自然石・景石の据付け

テンプレ例(園路の施工):

① 路盤:再生砕石RC-40を厚15cmで敷均し、振動ローラで転圧 ② 表層:景観配慮で透水性インターロッキングブロックを採用 ③ 排水勾配:縦断1〜2%、横断1.5%以上を確保 ④ 縁石:天然石または擬石縁石をモルタル固定 ⑤ バリアフリー:勾配8%以下、滑り止め加工を施す

④ 施工計画・工程管理 #

頻出論点:

  • 工種別の最適な施工時期
  • 植栽工と他工種(修景・電気)の調整
  • 雨天・酷暑時の工程変更
  • 維持管理初年度の工程

テンプレ例(植栽工事の工程留意点):

① 植栽適期:常緑樹は梅雨期(6〜7月)/秋の彼岸前後(9〜10月) ② 落葉樹:休眠期(11月〜3月)に植栽 ③ 他工種との調整:修景施設・園路完了後に植栽工を実施し、踏圧を回避 ④ 雨天対応:強雨時は植穴掘削を中止(植穴に泥水溜まりを防ぐ) ⑤ 引渡し前:1ヶ月以上の養生期間を確保し、活着確認

⑤ 安全管理(造園特有) #

頻出論点:

  • 高所剪定作業の墜落防止
  • 重機(高所作業車・クレーン)の災害防止
  • 農薬散布の安全管理
  • 一般供用中の公園での施工安全

テンプレ例(高木剪定作業の安全対策):

① 高所作業車のアウトリガーを完全展張、転倒防止 ② 作業者はフルハーネス型安全帯を使用、二丁掛けで常時確保 ③ 落下枝の飛散防止に下方を立入禁止区画 ④ 強風時(10m/s以上)は作業中止 ⑤ 一般供用中は誘導員を配置し、来園者と作業区を完全分離


試験本番の時間配分 #

第二次検定は 約2時間40分。配分の目安は以下です。

時間帯やること
開始〜10分全問題を一読し、選択問題のうち得意分野を選定
10〜60分経験記述(問題1)を一気に書く
60〜140分専門記述を分野ごとに記述
140〜160分見直し・誤字脱字チェック・空欄ゼロを確認

経験記述に時間を使いすぎないこと。50分以内で完了 させて、残り時間を専門記述に充ててください。


まとめ #

項目結論
配点比率専門記述 約60〜70% > 経験記述 約30〜40%
専門5分野植栽・造園土工・修景施設・施工計画・安全
書き方の型箇条書き+数値+造園用語+3点セット
必須キーワード造園工事業」「植栽工」「修景施設工
時間配分経験記述50分以内、残りを専門記述に充てる

造園の専門記述は 「植物を扱う特殊性(活着・養生・剪定)」を踏まえたテンプレ を覚えるのが最短ルートです。本記事のテンプレを5分野×1テンプレずつ暗記しておけば、初見の問題でも部分点が確実に取れます。

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ビーバー監督

1級土木・造園施工管理技士

造園作業員として働きながら独学で2級・1級造園施工管理技士を取得。その後、1級土木施工管理技士も独学で合格。 現在は現役の土木職員として働きながら、資格取得を目指す方に役立つ情報を発信しています。

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